普段の生活の中で関わることのない葬儀会社。いまどきは核家族化が進み、お寺とお付き合いのある家庭は少なくなっています。昔と違って身近で葬儀のことを相談できる場所はありません。
いざ、探そうと思ってもどこから手をつけていいものやら…時間がない中、『葬儀会社』の情報を集めようとしても複雑でわかりにくいと思うことがあります。
お葬式のCMをよく見かけるけど、どんな会社なの?
葬儀会社は、4つのタイプに分けて考えるとわかりやすいです。
- 専門葬儀会社
- インターネットの葬儀仲介会社
- 冠婚葬祭互助会
- 共同組合系
準備期間が短いと葬儀会社について調べたり情報収集する時間があまりありません。どこの葬儀会社に依頼して葬儀を行ってもらうか、じっくり検討することが難しくなります。
その結果、葬儀会社を選定する余裕がなくなり、不本意ながら葬儀を進めなければならないケースが生じることがあります。
この記事では、時間がなくても簡単にわかるように、葬儀会社の種類についてわかりやすく説明します。
インターネットで調べるといろいろな葬儀情報があふれていますが、この記事では『葬儀会社』に特化してシンプルにまとめているので、時間をかけなくてもわかるようになっています。
特に、多くの家族の利用にあてはまる、
- 専門葬儀会社
- インターネットの葬儀仲介会社
二つのタイプをメインに、基本情報をまとめます。まずは全体像を知った上で、詳細を調べることが時間の節約になります。
葬儀会社の予備知識を身につけることで、短い準備期間でも葬儀会社を検討する時間ができ、自分たちのしたいお葬式を行うことができます。
- 葬儀会社の4つのタイプ
- 専門葬儀会社の特徴
- インターネットの葬儀仲介会社の特徴
葬儀会社のタイプは4つ
専門葬儀会社
専門葬儀会社は、一般的にお葬式をとり行う葬儀会社として知られている事業者です。
葬儀屋、葬儀社と呼ばれることがあります。葬儀に関わる全般のサービスを行っています。
事業の規模は、大きく3つにわけることができます。
- 全国展開している葬儀会社
- 地域でエリア展開している葬儀会社
- 地元の葬儀会社
インターネットの葬儀仲介会社
CMやネットで見かけることが多いのが、インターネットなどを窓口にして、全国の葬儀の受付けをしている葬儀仲介会社です。
葬儀の申し込みがあった後に、希望のエリアで提携している葬儀会社を紹介するサービスで、葬儀仲介会社は自社で葬儀は行っていません。
冠婚葬祭互助会
冠婚葬祭でかかる費用のために毎月会費を積み立てて、婚礼や葬儀のサービスを受けることができる会員制のシステムです。積み立てた掛け金を葬儀費用に充てることができ、会員価格でサービスを受けることができます。ただし掛け金だけで葬儀のすべての費用がまかなえるわけではなく、差額が発生するので葬儀料金の確認が必要です。
多くの場合、互助会で式場(葬儀場)を持っていて、そこを利用することになります。
協同組合系
JA(農業協同組合)、生協(生活協同組合)が、組合員向けのサービスとして葬儀事業を行っています。
JAや生協が、窓口になり葬儀の受付けをします。地元の専門葬儀会社と提携して葬儀を行う組合、独自に葬儀のサービスを提供する組合があるようです。
非組合員でも受付けしてもらえますが、組合員と費用が異なります。
専門葬儀会社の特徴は、葬儀のすべてのサービスを行ってくれること
地元の専門葬儀会社は、その地域や個別の事情への細かい対応を期待できそう
専門葬儀会社に葬儀を依頼する場合、
- 窓口
- 見積り
- 契約
- 葬儀の実施
など、葬儀に関することは、一貫してその専門葬儀会社が行います。
自社で葬儀場を持っている事業者と、持っていない事業者があります。その場合は使用できる葬儀場を紹介してもらうことになります。
専門葬儀会社の葬儀の契約の流れ
インターネットの葬儀仲介会社の特徴は、全国一律のプランと費用
ネットで申し込めるから、気軽に資料請求できる
ネットの葬儀仲介会社は、各社で全国一律の葬儀プランとパッケージ料金を設定しているため、わかりやすい料金体系になっています。
葬儀の申し込みは、インターネットもしくは電話で行い葬儀仲介会社のオペレーターが窓口となります。葬儀の見積り、契約、請求、そして支払いについても葬儀地仲介会社と行います。
実際に葬儀を実施、運営するのは、葬儀仲介会社と提携している地元の専門葬儀社が行います。
インターネットの葬儀仲介会社の契約の流れ
まとめ
私が父のお葬式の準備を始めたときは、わからないことだらけでした。相談できるお寺もないし、どこに葬儀をお願いすればいいのか、まったくわかりませんでした。
そのとき一番疑問だったのが、ネットやCMでみる葬儀会社と『ふつう』の葬儀会社とどう違うのか、ということでした。
普段の生活の中で関わることのない葬儀会社だからこそ、私のような予備知識のない人でもひと目でわかるように、それぞれの特徴についてまとめました。
葬儀会社は大きく分けると4つのタイプがあります。
- 専門葬儀会社
- インターネットの葬儀仲介会社
- 冠婚葬祭互助会
- 共同組合系
各葬儀会社によって分類が異なることがあります。また地方の慣習によって変わることもあります。詳細を調べることは大切ですが、まずは基本情報を知るということをメインにしました。
葬儀会社について、一般的な見解をもとにわかりやすくシンプルにまとめました。